2007 BEST

2007年にであった作品のなかでよかったものを。

【マンガ】

漂流教室 1 (ビッグコミックススペシャル)

未収録181ページを追加した完全版。装丁もベスト！あとは『わたしは真悟』を！

おおきく振りかぶって (1)

やっと読めた。そんで盛り上がった！『スラムダンク』終盤のノリが好きなひとならゼヒ。

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

こどもの体温 (ウィングス・コミックス)

この人のマンガ初めて読んだんだけど面白かった。ちゃんと読み応えのある「ドラマ」があっていい。

光の海 (フラワーコミックス)

本屋で「月刊フラワーズ」の表紙になっていた『羽衣ミシン』を見かけて上手な絵だなーと思っていたら、たまたま読む機会があったので読んでみると、単に絵がうまいってだけじゃなくて話もしっかりしていたので面白く読んだ。以降この人の手に入るマンガを読んでみたんだけど、この『光の海』っていう短編集がいちばんよかったように思う。

岳 6 (ビッグコミックス)

いっときストーリーのテンションが下がってきたかな？と思ったけどまた上がってきた。

君に届け 2 (マーガレットコミックス)

はじめ、またありがちなかっこいい男の子とのくっついたりはなれたりのウェットなマンガでしょ〜と偏見丸出しで読んでたんだけど、比重が女子の友情にかかっていくところに今まで読んだことない感じがして意表を突いて、正直、ぐっときた。

NIWA (CUE COMICS)

横山裕一さんのスタイルの完成形とも言えるんじゃなかろうか。

BECK(32) (KCデラックス)

リアル 7 (ヤングジャンプコミックス)

『BECK』『リアル』はもう自分の中では間違いない。

【備考】他に読んで気になった次点としては、五十嵐大介『カボチャの冒険』、いくえみ綾『カズン』『いとしのニーナ』『I LOVE HER』、石川雅之『もやしもん』、いましろたかし『化け猫あんずちゃん』、岩明均『ヒストリエ』、宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』『よにんぐらし』、鴨居まさね『雲の上のキスケさん』、グレゴリ青山『ブンブン堂のグレちゃん』、小島アジコ『となりの801ちゃん』、桜玉吉『御緩漫玉日記』、ジョージ秋山『銭ゲバ』『アシュラ』、益田ミリ『結婚しなくていいですか。』、吉田秋生『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』、渡辺ペコ『東京膜』。あと前からずっと読みたかった宮崎駿による絵物語『砂漠の民』が古本屋で買ったむかーしの「COMIC BOX」に全収録されてて読めてよかった。

【音楽】
完全に時代の影響を受けていて音楽をアルバム単位で繰り返し聴くってことがほとんどなくなった。すきになった音楽を何度も聴くっていう感じで去年一年間よく聴いてたもの。

Offramp

Still Life (Talking)

Letter From Home

Nearness of You-the Ballad Boo

パット・メセニー関連のそれぞれアルバムから、「Are You Going With Me?」・「Last Train Home」・「Letter From Home」・「Don't Let Me Be Lonely Tonight」「The Nearness Of You」。

Kid a

コレはめずらしくアルバム全体でよかった。

暗やみの色

閃光(初回盤)

Lust

ブギーポップは笑わない ?Boogiepop Phantom ― オリジナル・サウンドトラック

レイ・ハラカミ関連のそれぞれから、「intro」「sequence_01」「outro」・「閃光(Rei Harakami Original Mix)」・「long time」「lust」「owari no kisetsu」「come here go there」・「Pone」。

AIR’S NOTE

COIEDA

◆Takagi Masakatsu「EXIT / DELETE featuring David Sylvian」

高木正勝関連のそれぞれから、「Ophelia」「Crystallized」「One by one by one」・「EXIT / DELETE featuring David Sylvian」「girls」「primo」。

Off the Wall

Thriller

マイケル・ジャクソンのアルバムからそれぞれ「Rock With You」「I Can't Help It」・「Billie Jean」「Human Nature」。

Benny... at Home

ベニー・シングス『Benny... at Home』から、「Let Me In」「Blackberry Street」「I Can't Help Myself」。

Lovers Rock

Sade『Lovers Rock』から、「By Your Side」「Lover's Rock」「It's Only Love That Gets You Through」。

空洞です

◆ゆらゆら帝国「空洞です」

ゆらゆら帝国『空洞です』から、「空洞です」「ひとりぼっちの人工衛星」。

はじめてのやのあきこ

矢野顕子『はじめてのやのあきこ』から、「ひとつだけ(Guest 忌野清志郎)」。

One Fine Day

大貫妙子『One Fine Day』から、「春の手紙(2005 version)」。

HAPPY END PARADE~tribute to はっぴいえんど~ Compilation

はっぴいえんどトリビュートから、「しんしんしん / キセル meets Harry（細野晴臣）」

新しき日本語ロックの道と光

サンボマスターは君に語りかける

僕と君の全てをロックンロールと呼べ

サンボマスターのそれぞれから、「美しき人間の日々」「歌声よおこれ」「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」。

Moments in Love

アート・オブ・ノイズの「Moments In Love」。

The Shining (Instrumentals)

◆J Dilla「So Far To Go(Instrumental)」

J Dilla『The Shining(Instrumentals)』から、「So Far To Go(Instrumental)」。

Red Hot Riot: Music & Spirit..

◆Water No Get Enemy - D'Angelo,Femi Kuti,Macy Gray & The Soultronics

Fela Kutiトリビュートから、「Water No Get Enemy - D'Angelo,Femi Kuti,Macy Gray & The Soultronics」。

Night Vision

◆Spirit Catcher「Dirty Circuit」

Spirit Catcher『Night Vision』から、「Dirty Circuit」。

【備考】夜寝るとき聴くプレイリストをつくったせいか、なんとなくアンビエント、なのが多い。

【映画】

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]

渋谷で観たんだけど映画終わってからの文字通りの拍手喝采ってのは初めての体験だった。今年ダントツベスト１！

パリ、テキサス [DVD]

ついでにマーク・ゴンザレスの大好きなこれも

松ヶ根乱射事件 [DVD]

時をかける少女 通常版 [DVD]

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

【備考】他に去年見た映画としては、『アポカリプト』『アメリカの夜』『アメリカンギャングスター』『亀は意外と速く泳ぐ』『ゲド戦記』『ジャンパー』『ダメジン』『天然コケッコー』『トゥモローワールド』『ナイロビの蜂』『フェイク』『ブロック・パーティ』『夕凪の街・桜の国』『ゆれる』『リトル・ミス・サンシャイン』。

【ゲーム】

ファイナルファンタジーIV

ミニゲームすべてで満点出すのが大変だった。

【備考】ゲームはまったくと言っていいほどやらなかった。どうしてもってほどやりたいゲームが今、ない。『塊魂』の高橋慶太さんとか、『ICO』『ワンダと巨像』の上田文人さんとか、Rockstarとか今面白そうな人たち全部Wiiに行けばいいのに。けどそれは全部「ジャンプ」で連載すればいいっていうのといっしょか。

【本】

日本語ということば (Little Selectionsあなたのための小さな物語)

の中に収録されている「『あまえる』ということについて」。以前ここでリンクさせてもらった、「『あまえる』ということについて」を読んで、で気になっていた本。とてもとてもよかった。自分を偽らないという姿勢、がどれだけ大事か。そして多くの人が陥ってしまいがちな側面であるか。

影との戦い―ゲド戦記 1

こわれた腕環―ゲド戦記 2

さいはての島へ―ゲド戦記 3

やっと読んだ。児童文学というにはやや大人向け。物語としてもとても面白いし、大人の人が読むならそれなりの意味が作品から汲み取れる懐の深さを感じさせる作品。

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

人の生きる道とは、と色々と考えさせられた上に物語に興奮した。関連して、司馬さんによる背筋が伸びるような文章『21世紀に生きる君たちへ』がネット上にあったので。司馬遼太郎に少しでも興味があれば読んだらいいと思う。
http://www.corroche.co.jp/blog_sal/archives/2006/12/21.html

旅をする木 (文春文庫)

自然写真家（？）である著者がアラスカに降り立ちそこで目にする自然とそれによって去来する思いをつづった瑞々しいエッセイ集。ぐっときた。

ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)

『鬼太郎』の作者自身による自伝。幾多の災難が降りかかりながらもダイレクトにぶつからずに飄々と生きる。これは先天的才能なのか後天的才能なのか…超クール。おもしろい！

いちばん大事なこと ―養老教授の環境論 (集英社新書)

『バカの壁』での出版バブルで言いたいことを言っちまえ的な養老孟司による環境・自然論。2回読んだ。

作画汗まみれ 増補改訂版

宮崎駿、高畑勲と東映動画時代を過ごした著者の、アニメーション黎明期の舞台裏が見えてくるエッセイ。やっぱり『初期ルパン』『カリオストロ』『コナン』をいっしょにつくった宮崎駿バナシがオモロい。

人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317)

マンガ『ドラゴンヘッド』に登場するキャラクター二村が読んでいて気になってた（10年以上前）SF作家スタージョンのこの作品。ところどころ抽象的すぎてわかりにくい描写もあったけれどアイディアもストーリー展開もすごくおもしろい…という以上に言うことナシ。あと今の装丁より前のが好みだ。↓
http://futakin.txt-nifty.com/blog/files/human-l.jpg

田尻 智 ~ポケモンを創った男

「ポケモンを創った男」田尻智の半生をさぐるインタビュー。

クレイジーケンズ マイ・スタンダード

「東洋一のサウンドマシーン」クレイジーケンバンドのボーカル横山剣による渾身の、濃いいい書き下ろし自叙伝。「考えるな！感じろ！」

神々の山嶺 上 (集英社文庫)

マンガ版を人に薦めたら小説版を誕生日にもらった。マンガよりか何倍かズッシリきた、内臓に。人の生はその人の自由に使っていいのだ。

私の遺言 (新潮文庫)

清水ミチコさんのブログで紹介されていたらしく、後日人からも薦められたので読んでみたらすごかった。内容は、

北海道に山荘を建てたときからそれは始まった。屋根の上の足音、ラップ音、家具の移動をともなう様々な超常現象、激しい頭痛。私はあらゆる霊能者に相談してその原因を探った。（amazonより）

というもの。若干ついていけんなあというところもありつつも一気に読んだ。江原啓之氏も登場。

【備考】他に読んだ本として、パウロ・コエーリョ『アルケミスト』、デヴィッド・アーモンド『肩甲骨は翼のなごり』、宮部みゆき『今夜は眠れない』、華恵『ひとりの時間』、山田太一『彌太郎さんの話』、山下直樹『LIFE AT SLITZ』。他にも小沢健二さんによる連載中の『うさぎ！』、ネットで連載中のかせきさいだぁ≡『さいだぁ先生』も上にあげた本以上におもしろく読んでます。しかしどれを読んでもなんか現代の閉塞感を感じるものに出会う気がするのは気のせいか。